院内恋愛事情のリアル

看護師に院内恋愛の経験はありますかという質問をしたところ、「ある」と答えた人は約半数の49%だった。相手が医師だったという人の割合は47%、次いで同僚の看護師が約20%、PT・OT・STが13%、介護士11%、患者7%、薬剤師4%、放射線技師3%、事務2%、その他という割合であった。交際に至ったきっかけは、受け持ちの患者が一緒で治療に関してよく話をするようになり付き合うことになったといったものや、飲み会で話す機会を得てから二人で食事に行く機会が増え、付き合うことになったというものであった。仕事で深く関わることで相手の価値観を知ることができ、恋愛に発展することが多いようだ。

院内恋愛してよかった点は、職場で相手の顔が見られると思うと、仕事へ行くモチベーションが前より上がったというものや、同業なので悩みごとの相談がしやすかったといったことが挙げられた。デメリットとしては、ケンカしていても職場で関わらなくてはならず、平常心を装って仕事するのがしんどい、周りから気を使われるのが嫌だといった意見があった。看護師の仕事は人の命に関わることもあり、緊張感をもって取り組まなくてはならなかったり、患者、医師、同僚へと気配りが必要な職場である。院内恋愛のデメリットを考慮し「院内恋愛はしない」と決めている看護師も多くいる。院内恋愛を望まない看護師は、出会いを積極的に探さなくては恋愛する機会を得ることが難しい。友人からの紹介や趣味の集まりを上手に活用するのがおすすめである。